昨日(5/29)は
名人戦第5局 渡辺名人-斎藤八段の対局
中継を観戦しました。
対局は2日間で行われ
その2日目ということです。
将棋の内容としては
斎藤八段の封じ手(1日目最後の手)がやや消極的とみえ
そこから渡辺名人のペースとなりました。
そして午後5時くらいには
あと数手で終局という局面になりました。
勝ちとわかってしまえばすぐ指してもよさそうなものです。
しかし、渡辺名人は長考に入りました。
名人戦の2日目は
午後6時から30分間休憩があります。
名人位の初防衛に向けて
この時間も使って確実に勝ちを確認しようということです。
ここで、休憩時間にまつわるエピソードも思い出されてきます。
歴代の大名人も、勝ちとわかっても指さず休憩にし
その間相手は負けのダメージを長く受ける・・・
そうやって確固たる地位を築いてきた歴史があります。
逆に、お人好しの人もいて
変に気遣ったことを考えてしまい
その後大逆転で泣きを見たという話も。
今の時代はそこまであからさまに
相手を何とかしようとかは出さないかもしれませんが
勝負の世界は厳しいものです。
渡辺名人も、着実に第一人者の歴史を引き継いでいるといえるようです。
ついに、あと一手というところで休憩になりました。
再開後、止めの一手が指され
斎藤八段は小さい声で投了を告げました。
斎藤八段も、棋界を背負って立つ棋士の一人
節をつけて、力強くまた挑戦してくるでしょう。
来週からは、こちらも注目
藤井棋聖-渡辺名人の棋聖戦です。